署名証明書について。pictkura は署名証明書を取得していないため、Windows・macOS のいずれでも初回起動時に警告が表示されます。この警告は発行元を確認できないことを示すもので、ファイルの内容を検査した結果ではありません。画面ごとの操作は 2 章以降に記載しています。
配布元のファイルと同一かを確認する手順は配布物の作られ方にまとめています。内容を確認しても判断がつかない場合は、インストールを中止してください。
1どのファイルを入手するか
ファイルはダウンロードのページに並べてあります(以前の版は GitHub の Releases に残してあります)。通常は Windows なら Microsoft Store 版、Mac なら arm64.zip です。Store を使えない PC では -setup.exe を使ってください。
| 対象 | ファイル | 備考 |
|---|---|---|
| Windows 10/11(x64) おすすめ | Microsoft Store | 初回の警告が出ず、更新も Store が配ります。インストーラ版(setup.exe・MSI)から移るときは、先にアンインストールしてください(自動再生の候補が2つ並ぶため)。端末からなら winget install 9N5H2QBMK9NB でもインストールできます(これも Store を通るので、Store を使えない PC ではインストールできません) |
| Windows 10/11(x64) | pictkura_<版>_x64-setup.exe | 管理者権限は不要です。自分のユーザーにだけインストールされます(%LOCALAPPDATA%\pictkura)。インストーラの言語は日本語か英語を選べます(アプリは OS の言語か、設定で選んだ言語で表示されます) |
| Windows・PC 全体へ (管理者向け) | pictkura_<版>_x64_<言語>.msi | PC 全体にインストールする場合。管理者権限を求められます。日本語版と英語版は別のファイルです |
| Windows・インストール不要 | pictkura_<版>_x64-portable.zip | 展開して pictkura.exe を実行するだけ |
| macOS 11 以降 (Apple Silicon) | pictkura_<版>_arm64.zip | 展開して pictkura.app を任意の場所へ。初回起動の前に 3. macOS で起動するを読んでください |
Intel(x86_64)版と Linux 版はありません。Windows では WebView2 ランタイムも必要ですが、Windows 11 と更新済みの Windows 10 には含まれています。無い PC では、インストーラが取得してインストールします。Microsoft Store 版は取得しないので、そのような PC ではインストーラを使うか、先に WebView2 ランタイムをインストールしてください。
2Windows にインストールする
Microsoft Store 版は Store のページからインストールします。Microsoft が署名するので、下の警告は出ません。
Store 版以外の pictkura は Windows のコード署名を受けていません(証明書が有料のためです)。そのため下のような警告が表示されます。警告を通過すれば、通常どおり使用できます。
2.1 -setup.exe のとき
UAC は表示されません——PC 全体ではなく実行したユーザーのプロファイルにインストールするため、管理者の許可が不要だからです。表示される警告は、Windows の設定によって次の 1 つまたは 2 つです。
| 表示される画面 | 進め方と、表示される条件 |
|---|---|
| Microsoft Defender SmartScreen 「WindowsによってPCが保護されました」 | 「詳細情報」→「実行」で進みます。ダウンロードしたファイルごとに判断されるため、新しいバージョンでは再び表示されます |
| 「インストールしようとしているアプリは、Microsoft 検証済みアプリではありません」 | Windows の「アプリを入手する場所の選択」が「入手元を制限しないが、Microsoft Store 以外からのアプリをインストールする前に警告を表示する」になっている場合に表示されます。「インストールする」で進みます。 「Microsoft Store のみ (推奨)」になっている場合は「インストールする」が現れません——この設定のままなら Microsoft Store 版を使ってください。設定の場所は Windows 11 が「設定 → アプリ → アプリの詳細設定」、Windows 10 が「設定 → アプリ → アプリと機能」です |
ただし 例外が 2 つあります。どちらも「PC 全体に関わる作業を代行する」ときです。
| とき | 起きること |
|---|---|
| 以前の MSI 版がインストールされている | -setup.exe はそれを先に削除してからインストールします。その 1 回だけ UAC が出ます(次回からは出ません) |
| WebView2 が無い | インストーラが WebView2 を取得してインストールしようとします。WebView2 は PC 全体にインストールされるものなので、ここでも UAC が出ます |
1 台を複数人で使っている場合は注意してください。 MSI 版は PC 全体(Program Files)にインストールされているため、削除した時点でほかの利用者も pictkura を使えなくなります。-setup.exe のインストール先は実行した利用者のプロファイル内で、ほかの利用者には引き継がれません。使う人それぞれが -setup.exe を実行してください。
また、ほかの利用者の環境に自動再生の候補だけが残っていることがあります(0.3 までの版は、アプリが登録していました)。その人が新しい版の pictkura を一度起動すれば片付きます。起動しないなら、Windows の設定で自動再生の既定を選び直してもらってください。
逆向き(-setup.exe でインストールした上に MSI を重ねる)には対応していないので、先に「設定 → アプリ」からアンインストールしてください。
2.2 MSI のとき(UAC も出ます)
1. SmartScreen — ダウンロードした MSI を開いたときに出ます(ダウンロードした時点では出ません)。「WindowsによってPCが保護されました」と表示されたら「詳細情報」を押し、現れた「実行」で進みます。SmartScreen はダウンロードしたファイルごとに判断するので、一度通しても次のバージョンではまた出ますし、同じファイルでも別の PC では出ます。同じ PC の同じファイルなら、たいてい次からは出ません。
2. ユーザーアカウント制御(UAC) — 続けて「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれ、発行元が「不明」と出ます(署名が無いため)。「はい」で進みます。この確認はインストールのたびに出ます。
2.3 持ち歩き版(ZIP)のとき
インストールは不要ですが、展開した pictkura.exe を初めて実行するときに、同じ SmartScreen が出ることがあります。「詳細情報」→「実行」で進みます。
2.4 スマートアプリコントロール(Store 版以外で共通)
スマートアプリコントロールが有効な場合(Windows 11 をクリーンインストールすると有効なことがあります)、署名の無いアプリは「実行」ボタンすら出ないまま拒否されることがあります。これはインストーラ・持ち歩き版のどれでも同じです——届き方ではなく、コード自体を見るためです。
インストーラ・持ち歩き版の側で回避する手立てはありません。Microsoft が署名した Microsoft Store 版を試すか、有効になっていない PC を使ってください。オフにすれば通るようになりますが、一度オフにすると元に戻せません(Windows を再インストールするまで再有効化できません)ので、このアプリのためにオフにすることはおすすめしません。
署名(Authenticode)をすれば「発行元: 不明」は発行元名に確実に変わり、SmartScreen も出にくくなります。ただし必ず消えるわけではありません——署名したての、まだ評価の溜まっていないファイルは依然として警告されることがあります。証明書が有料のため、今は見送っています。
2.5 Defender の隔離(配った版は2回。どちらも取り下げ済み)
pictkura の実行ファイルが Trojan:Win32/Bearfoos.A!ml として隔離されたことが、これまでに3つのビルドであります——0.2.6(2026-09-02)、公開前に試していた 0.2.7(09-03〜04)、公開した 0.2.7(09-06)。末尾の !ml は機械学習による推定で、中身を特定の脅威と照合した結果ではなく、署名の無い実行ファイルに出やすい判定です。
配っていた版は2回で、どちらも Microsoft へ誤検知として報告し、検出は取り下げられました——マルウェアの基準を満たさない、という回答です。0.2.6 が 2026-09-02(翌 09-03 に取り下げ・#105)と、0.2.7 が 2026-09-06(同日に取り下げ・#121)です。0.2.6 のときは -setup.exe のほうも Bearfoos.B!ml として隔離されましたが、提出したのは実行ファイルだけ——ここでも、取り下げが及んだのは報告した1本です。
残る1つは公開前の 0.2.7 で、誰にも配っていません(そのとき配っていたのは 0.2.6 のままでした)。ここでは同じビルドから出た2つのファイルが、別々に隔離されました——そして報告して取り下げられたのは、そのうち片方だけです。もう片方は、取り下げが届いたあともまた隔離されました。取り下げはファイル1本ごとにしか効かない、というのがここで分かったことです。
0.2.7 のダウンロードは 2026-09-06 にいったん取り下げ、同じバイト列のまま戻しました。 公開している SHA256SUMS.txt は最初の公開から変わっていないので、止めている間に落とした方のファイルもそのまま確かめられます。
すでに隔離された方へ。写真とライブラリは無傷です。 掃除されるのは %LOCALAPPDATA%\pictkura\ で、データベースと設定は %APPDATA%\ の下——別の場所です。定義を新しくしてから再インストールすれば、実体が戻ります(実際に起きた機械で確かめました)——先に下のコマンドを実行してください。定義が古いままだと、再インストールしてもまた持っていかれます。もしインストーラが文句を言う場合は、%LOCALAPPDATA%\pictkura\uninstall.exe が残っているので先にそれを実行してください。
「もう出ない」とは書けません。 この判定はクラウドから配られるもので、手元の定義の版だけでは決まりません。配った版で2回、公開前の試験でも起きている以上、また起きうるものです。取り下げが及ぶのも報告したファイル1本だけで、0.2.7 で報告して取り下げられたのはインストーラの中身です——MSI と持ち歩き版はそれぞれ別のバイト列で、取り下げは及んでいません(どちらも隔離されたことはありません)。取り下げのあと、まっさらな Windows に最新の定義でインストールして何も出ないことは確かめていますが、1台・数日ぶんであって、白の証明ではありません。issue #121 は閉じましたが、経緯はそのまま残してあります——もし隔離されたら、定義の版と、出た時刻をそこへ書いていただけると助かります。再発したら開け直します。
ただし定義が古いままの機械では、まだ隔離されることがあります。Microsoft の案内は、キャッシュされた検出を捨てて定義を取り直すことです。管理者として実行したコマンドプロンプトで:
cd /d "c:\Program Files\Windows Defender" MpCmdRun.exe -removedefinitions -dynamicsignatures MpCmdRun.exe -SignatureUpdate
上はコマンドプロンプト(cmd.exe)の書き方です。/d は、別のドライブに居るときに cd が C: へ渡るために要ります。PowerShell では /d を外し、残り2行を .\MpCmdRun.exe と書いてください(現在のディレクトリを探しに行かないため)。
定義を更新すれば検出は止まりますが、すでに持っていかれたファイルは戻りません。定義を新しくしたうえで pictkura を再インストールすれば、実体が戻ります——これが一番早い方法です(定義より先に再インストールしても、インストールした分がまた持っていかれます)。隔離された分は、Windows セキュリティの保護の履歴にも残っています。
経緯と、落としたファイルの確かめ方は issue #121 にまとめてあります(0.2.6 のときの一件は #105)。
3macOS で起動する
macOS 版は Apple の開発者署名(Developer ID)を受けていません。そのため初回はダブルクリックしても起動せず、Gatekeeper に止められます。アプリが壊れているわけではなく、Gatekeeper が、署名者を確認できないと判定しています。
まず pictkura.app を「アプリケーション」フォルダなど、置いておきたい場所へ移してください。 これは省略できません。移さずに起動すると、macOS はアプリを読み取り専用の一時領域へコピーして実行します(App Translocation)。
macOS 15(Sequoia)以降
ダブルクリックすると「Apple は、"pictkura" にマルウェアが含まれていないことを検証できませんでした」と表示され、[ゴミ箱に入れる]と[完了]しか出ません。先へ進むボタンが無いので、次の順で開きます。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | [完了]を押す |
| 2 | システム設定 →「プライバシーとセキュリティ」を開き、下の方までスクロールする |
| 3 | pictkura がブロックされた旨の行にある「このまま開く」を押す |
| 4 | パスワードを求められたら入力する。アプリが起動します |
手順 2 の行は、一度ダブルクリックして弾かれたあとにしか現れません。順番どおりに進めてください。
macOS 11〜14
pictkura.app を右クリック(または control + クリック)→「開く」→ 確認で「開く」。
この回避手順は macOS 15 で廃止されました。逆に、上の「システム設定」の手順は、画面の名前が違う macOS 11〜12 には当てはまりません。お使いのバージョンに合った方を見てください。
どのバージョンでも使える方法(ターミナル)
xattr -dr com.apple.quarantine /パス/pictkura.app
手順が要るのは初回だけです。2 回目からは普通にダブルクリックで開きます。なおこの表示は配布形式が .zip でも .dmg でも同じで、形式を変えても回避できません。
4インストール後の最初の操作
起動したら、写真の入ったフォルダを左下の「参照…」から登録します。メモリーカードから取り込む場合は、カードを挿入してから上の「USBから取り込み」です。取り込み先のフォルダと、撮影日ごとの振り分け方は、その画面で選べます。
5アンインストール
| インストール方法 | 削除方法 |
|---|---|
| Microsoft Store 版 | Windows の「設定 → アプリ」か、スタートの pictkura を右クリックして「アンインストール」。自動再生の候補も消えます。Store 版だけを使っていた場合は、設定と索引も一緒に消えます |
-setup.exe / MSI | Windows の「設定 → アプリ」から。自動再生の候補も消えます。-setup.exe はインストールしたアカウントだけに、MSI は PC の全員に候補を登録しているので、消えるのもその範囲です。ほかのアカウントで「常にこの操作を行う」に pictkura を選んでいた記録は残ります(Windows の設定の「自動再生」で選び直せます) |
| 持ち歩き版 | フォルダを削除します。持ち歩き版は自動再生の候補を出しません。0.3 までの持ち歩き版で候補を出していたなら、新しい版を一度起動するか、消す前に pictkura.exe --unregister-autoplay を実行すると、残りません |
| macOS | pictkura.app をゴミ箱へ |
Store 版だけを使っていた場合を除き、設定と索引は残ります。完全に消したい場合の場所はアプリ仕様の「データの置き場所」にあります。写真そのものには一切触りません。